【募集終了】 ソーシャルスキルトレーニングであるPEERS®の研究開始!メタバース版PEERS®プログラムの技術的課題に関する研究の参加者募集!
児童精神科の研究チームが、対人関係のスキル向上に効果があるとされているソーシャルスキルトレーニング、PEERS®の研究を開始します。メタバース版PEERS®プログラムの研究に参加してくださる方を募集しています!【2025年8月28日をもって募集は終了となりました。】
【研究の背景および目的】
近年、対人関係を円滑にするためのスキルを学ぶソーシャルスキルトレーニング(SST)に注目が集まっています。なかでもPEERS®は、米国UCLAの研究者によって、思春期の自閉スペクトラム症や社会性に課題のある若者のために開発されたプログラムであり、北米を始めとして世界各国の研究で効果検証がされ、その効果が認められたSSTプログラムです。
従来の対面での支援では、対人不安や地理的な要因などにより、参加が困難な若者がいらっしゃいますが、私たちは、メタバース空間を活用することで、物理的障壁を軽減し、より没入感が高く心理的な負担の少ない支援を届けることを目指しています。
本研究では、このPEERS®を成人(18~35歳)向けにメタバース空間で実施します。研究参加者の方には、おおよそ1₋2週に1度、1回90分、全8回のセッションにご参加いただき、アンケートやインタビューを受けていただきます。
その中で、操作の困難さ・接続不良などの技術的課題を明確にしたり、VR酔いの程度や使用感(利便性・没入感・心理的負担)を評価し、今後の本格的な実証研究に向けた基礎的データを収集します。
【ご協力いただきたいこと】
1.VRメタバース版PEERS®プログラム(全8回)へのご参加
2.プログラム終了後のアンケートおよびインタビューへのご協力
📍スケジュール
祝日を除く毎週月曜日 各回21時~22時半
プログラム:2025年9月1日・8日・22日・29日、10月6日・20日、11月10日・17日
終了後インタビュー:2025年12月1日
📍参加いただける条件
以下のすべてに該当する方
1)TASSK(対人スキル自己評価尺度)の得点が17点以下で、PEERS®プログラムへの参加を希望している18~35歳の方
2)VRChatが使用可能なVR機器およびインターネット環境をお持ちの方
3)PEERS®プログラムの受講歴がない方
4)説明文書を理解し、同意いただける方
以下のいずれかに該当する方は参加いただけません。
1)重度の精神症状(統合失調症急性期、重度うつ、自殺リスクなど)のある方
2)重度の知的障害がある方
3)VR酔い経験が重度であり、VR機器の使用が困難な方
4)研究責任者が、安全面やプログラムの参加において適さないと判断した方
📍募集人数:10名※募集人数に到達次第、締め切らせていただきます
📍謝金:プログラムとインタビューを終えた方には、Amazonギフト券12,000円を謝礼としてお渡しします。なお、通信費などはご自身でのご負担となりますのでご了承ください。
研究責任者(横浜市立大学附属病院児童精神科 藤田純一)からのメッセージ
学校や家庭で学ぶ機会のない「友達作りのスキル」に焦点をあて、若者の孤立感解消に役立つソーシャルスキルトレーニングプログラムPEERS®は日本の若者の生きづらさの一部を解消する実践です。これをより多くの若者に届けたいという思いから我々は研究に取り組んでいます。これまで対面でしか提供できなかったプログラムをメタバースで提供することで、さらに支援の可能性が広がることと信じています。そのためには、ひとつひとつ検証を積み重ねなくてはなりません。ぜひ皆様のお力添えをいただければと思います。
・お問い合わせ窓口
ご質問はこちらのフォームにて受け付けています。お気軽にお寄せください。
【研究責任者】横浜市立大学附属病院 児童精神科 藤田 純一
電話:045-787-2800(代表)対応時間:(平日 9:00~17:00)
【上記連絡先と連絡が取れない場合等のお問い合わせ・ご相談窓口】
メールアドレス:support556@yokohama-cu.ac.jp