【研究成果】脳波で「鳥肌が立つ音楽」を選曲-個人の快感を高める新たな音楽体験を実証-
Minds1020Lab(横浜市立大学COI-NEXT拠点)が取り組む研究プロジェクトにおいて、脳波をもとに“鳥肌が立つ音楽”を自動で選曲する新しいシステムが開発され、その効果が実証されました。
この研究は、慶應義塾大学 藤井進也准教授(KGRI音楽科学研究センター長)らの研究チームが中心となり、VIE株式会社や大学院生・研究員との共同で行われたものです。
脳波をリアルタイムで解析し、個人ごとに最も快感を得やすい楽曲を自動で選ぶシステム「Chill Brain-Music Interface(C-BMI)」を開発。実験では、C-BMIが作成したプレイリストにより、実際に鳥肌の発生頻度や快感の自己評価が有意に高まることが明らかになりました。
本研究は、科学技術振興機構(JST)COI-NEXTプログラム「若者の生きづらさを解消し高いウェルビーイングを実現する共創拠点」(横浜市立大学・宮崎智之プロジェクトリーダー)および日本学術振興会の支援を受けて実施されました。
■ 研究の背景と意義
私たちは音楽を聴いて深く感動したとき、「鳥肌が立つような感覚(鳥肌感)」を体験することがあります。しかし、音楽の受け取り方には個人差があり、全ての人に共通して強い快感をもたらす楽曲の選定は困難でした。
本研究では、イヤホン型の脳波計で収集したデータをもとに、個人の快感度をリアルタイムで予測・最適化。リスナーごとの脳の反応に合わせたパーソナライズドな音楽体験の実現を目指しました。
今後は、音楽療法・エンターテインメント・若者のウェルビーイング支援など多分野への応用が期待されます。
■ 本研究の論文公開
本成果は、2026年1月5日付で国際学術誌『iScience』(Cell姉妹誌)に掲載されました。
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【研究に関わった主なメンバー】
藤井進也(慶應義塾大学 環境情報学部准教授/KGRI音楽科学研究センター長)
近藤聡太郎(日本学術振興会 特別研究員PD)
惠谷隆英(SFC研究所 上席所員)
榊原佑奈(慶應義塾大学 大学院生)
成瀬康(VIE株式会社 社外取締役)
今村泰彦(VIE株式会社 CEO)
茨木拓也(VIE株式会社 CNTO)
【本件に関するお問い合わせ先】
湘南藤沢事務室 学術研究支援担当